top of page
最新記事

稽古初日

  • グンナレ更
  • 2017年8月29日
  • 読了時間: 2分

今日は本稽古初日。7月の創作ワークショップで顔合わせはしていて、初めて会った方ばかりではなかったけれど、それでも少し緊張した。その創作ワークショップもとても面白かったけれども、それはまた別のお話。夏を挟んで、久しぶりに再会したみなさんは近況を報告しつつ、柴さんの話を楽しそうに聞いていた。ちなみに、今日の柴さんは、『わたしの星』という高校生と一緒に作った劇の千秋楽からたった1日。大人のばかりの現場は、ちょっと居心地が悪いとか。

『わたしが悲しくないのはあなたが遠いから』のテーマは、距離。2劇場を使って、役者が双方の劇場を行ったり来たりしながら、劇は進んでいく。今回の柴さんの作品は震災から距離というテーマにたどり着いた。柴さんは東日本大震災当時、岐阜に居て、揺れを感じなかったからか、東京にいた人とも、震災の話について、何か体感が違ってしまうことに気づき、もしかすると人間が共感をするためには距離的な限界があるのではないか、という仮説にたどり着いた。

こんなを話を聞いてたのだけれど、確かに、そうだよなあと思った。大人になると、世界は遠くまで広がるのに、近ければよくわかるし、遠ければよくわからないのは子供の頃と変わらなくて、やっぱり遠くの悲劇と近くの悲劇だったら、当然近くの悲劇の方がよくわかるし、共感できる。どんなに飛行機や新幹線で楽に移動ができるようになっても、やっぱり距離は距離で、人と人の間に存在している。

柴さんはこの作品を悲しいものにはしたくないと言っていたから、きっと悲しい作品にはならないだろう。これから、この作品は遠くのことをうまく想えない、人間の欠陥みたいなものを、どんな風に描いてゆくのか、楽しみだ。

 

フェスティバルトーキョー17主催プログラム

『わたしが悲しくないのはあなたが遠いから』

作・演出 柴 幸男

同じ時間、二つの場所で紡がれる物語。隣にいても遠い「距離」から見わたす未来

2017年10月7日[土]- 15日[日]

​東京芸術劇場 シアターイースト/シアターウエスト

詳細、チケットの購入はFT公式ホームページ

最新記事

すべて表示

9月もあっという間で、『わたしが悲しくないのはあなたが遠いから』の稽古も始まってからはや1ヶ月。家から稽古場まで向かうプチ長旅も板についてきました。それにいつの間にか、稽古終わりには外が真っ暗になるようになって、秋を感じます。...

 
 
 
初通し

今日は初めての通しが行われた。8月末から本稽古が始まり、約2週間が経った。ほんの少し前まで8月だったのにあっという間に9月も中旬を迎え、本番まであと22日となった。 初通しはスタッフも交え14時から始まった。14時前から多くのスタッフが集結し、学生の私はキャストではないにも...

 
 
 
タグから検索
アーカイブ
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
新田さんブログ

©フェスティバル/トーキョー実行委員会 All Rights Reserved.  
 

  • w-facebook
  • Twitter Clean
  • White Google+ Icon
bottom of page