初通し
今日は初めての通しが行われた。8月末から本稽古が始まり、約2週間が経った。ほんの少し前まで8月だったのにあっという間に9月も中旬を迎え、本番まであと22日となった。
初通しはスタッフも交え14時から始まった。14時前から多くのスタッフが集結し、学生の私はキャストではないにも関わらず、なぜかいつもとは違う稽古場の空気に緊張感を覚えた。
初通しはまずキャストとスタッフの自己紹介から始まり、シアターイーストの1幕と2幕の通しから行われた。私自身も通しで見ることは初めてであったため、シーンとシーンの結びつきや、キャストのみなさんの演技にただ圧倒されるばかりであった。シアターイーストの通しが終わると、続いてウエストの1幕と2幕の通し、そしてイーストとウエストの通しが同時に行われた。私はこの同時の通しでこの演目の最大の特徴である2劇場同時上演を体感した。
2劇場同時上演はミュージカルなどでよく耳にするダブルキャストとは定義が違う。ダブルキャストが存在する舞台は、舞台上に同じ役をやっている人はもちろん存在しない。だが2劇場同時上演というのは、同じ舞台上に同じ役をやっている人は存在しないが、隣合った劇場で同じ役の演者が演技をしているという時間の共有がなされている。この時間の共有が今回の初通しにおいて私が今までに感じたことのない新しい感覚だった。
目の前の演技に没頭していても、ふと隣の稽古場では同じ作品が上演されている。今回は1・2幕のみの通しであったが、本番までにどのように変化するのかが非常に楽しみである。早くみなさんにもこの2劇場同時上演の感覚を味わっていただきたい。
フェスティバル/トーキョー17主催プログラム
『わたしが悲しくないのはあなたが遠いから』
作・演出 柴 幸男
同じ時間、二つの場所で紡がれる物語。隣にいても遠い「距離」から見わたす未来
2017年10月7日[土]- 15日[日]
東京芸術劇場 シアターイースト/シアターウエスト
詳細、チケットの購入はFT公式ホームページへ