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インターンによる柴さんゆるっとインタビュー④

ゆるっとインタビューも第4弾となりました!今回は林美沙希と山本茉惟がお送りします。本番まであと1週間を切った今回のインタビュー、柴さんの心境とインターンが見つけた柴さんのとある一面についてお伺いしました。

 

山本:本番まで1週間を切りましたが今の心境はいかがですか?

柴さん:今は出来る準備をするだけですね。本番が近付くと心配事が増えますが、出来る限り事前に打ち合わせは出来ていると思います。それでもまだギリギリだなとは思いますが。

山本:個人的に思ったことで、イーストの方で使う紙がこれからどうなるのかが気になります。

柴さん:今まで作ってきた感覚で言うと、本番までには何とか形になると思います。新しいのを作ったり、やめたりする可能性もあるとは思いますが。こういう風にしたいんだけどどういう風にしたらいいか分からない状態が一番大変で。今回は劇場に入って作る部分もほぼ決まっているので、おそらく大丈夫だと思います。決まっていることを変えていく方が簡単です。

林:稽古場で気になっていたことに、柴さんはいつも裸足でいると思うのですが、それは何かジンクス的なものがあるんですか。

柴さん:ないです。ただ外履きよりは楽になりたいので。稽古場だとみんな寝っ転がったりとかできるようにしたいんです。それで1回裸足になってしまうと外に出る時に靴下はくのめんどくさくなってしまうので、そんな寒くなければ裸足でいますね。稽古場で裸足で履ける靴を用意してたりもしますけどね。運動靴を用意してもいいんですけど僕は裸足の方が好きですね。

林:ではこの作品の稽古中に習慣化したことは何かありますか。

柴さん:新しくはないですけど、今回で言うと朝必ず稽古開始1時間前ぐらいに桜木町に行って、スタバでだいたい台本のチェックなどをして、夜は帰ると遅くなってしまうので、帰って書けるだけ書いて朝1時間程チェックして整えて稽古場に向かっていました。ジンクスというかサイクルになりましたね。今回偶然にも良かったなと思ってたことはアップのときにみんなが一つずつストレッチを持ち寄ってアップをするんですけどそれが良かったですかね。ペース配分がないので1時間以上かかってしまうときもあるんですけど、稽古って基本的に演出家が言ったことを他の人たちが実行する形になるので、そうすると演出家の人が何か指示を出す側で、他の人がそれを受ける側っていう会話の形になって......そういう関係性が生まれてしまうじゃないですか。例えば紙をこうしたらいいんじゃないかというアイディアがあって、演出家がポロっと言うとああ、じゃあそうしましょうで話が終わってしまうじゃないですか。そういう時にじゃあこうでもいいんじゃないですか、それって意味無いんじゃないですかって言いにくい状況になってくると思うんですよ。威張るとかではなかったとしても。でも最初にストレッチを僕も含めてみんなですると、必ず全員が1回リーダーになる。この人が言ったことを全員やる。全員持ち回りでやるので、この人が先導してくれないとみんな動けないから、年齢も経験も関係なく1度はみんなリードをとってから稽古に入る。そうすると例えば自主練のときとか道具の受け渡しをするときに、リーダー的な存在が常に入れ替わりで進められてるんじゃないかなって思いますね。それはすごく良かったとは思います。今後取り入れても良いんじゃないかな。

山本:確かに先程柴さんが新菜さん(端田新菜さん)に「これってこうでしたっけ?」と聞いていらして、新菜さんが「そのつもりです」と答えていて印象的でした。ただ柴さんが指示するのではなく、キャストの方々も自主練の時などに考えたものを柴さんと共有しているのでみなさんで作り上げてるのだと感じます。 柴さん:そうですね。今回は明確に2つ劇場があるので片方を演出しているときはもう片方は演出できません。稽古の初期の段階から意識してキャストの方には両チームで作ってくださいと言って見させてもらうことをしていました。基本的に、これを作っておいてくださいと言って任されたら作るという仕組みに整えさせてもらいました。それが唯一の正解というわけではなく、今回は2つの劇場でやることを考えると、僕が考えるベタな方法は片方を僕が見ているときに片方は練習できる環境の方がいいだろうと思いました。

次の質問を柴さんにしようと思っていたところ、ここから柴さんからインターンに逆質問!

柴さん:そもそも山本さんと林さんはなぜF/Tのインターンに参加しようと思ったのですか? 山本:私は元々舞台が好きだったのと、大学2年の時に当時3年の先輩方がインターンシップ報告会をするのでそれがきっかけでした。その中のお二人がF/Tに参加していてお話にも興味を持って、ゼミの担任にも勧められたので応募しました。 柴さん:林さんは? 林:高校の頃マーチングをやっていて1つの作品を作り上げる経験をして、表側ではなく裏側として1つの作品に携わることに興味を持ちました。私は大学2年のときにF/Tの方が大学に講義をしにいらっしゃって、F/T16のサポーターを去年させて頂いていたので今年は中に入って仕組みを学びたいと思って参加しました。

柴さん:そうなんですね。

林:はい。では最後に、本番まで1週間を切りましたが意気込みをお聞かせください! 柴さん:もう1週間切ったんですね。あとはでも怪我なく粛々と作っていければと思います。今日は日曜ですよね?月曜やって、火水が潰れて、木金やって、本番?あれ?全然時間ないじゃん!まあ、粛々と……事故なく怪我なくやっていきたいですね。

林、山本:本当にあっという間ですね!インタビューありがとうございました!

(番外編:インタビュー終了後)

柴さん:何か最近舞台は観ましたか?

山本:私は、ミュージカルですが『ファインディング・ネバーランド』を観ました。 柴さん:あれって、シアターオーブでしたっけ?あの作品は元々有名なものですか? 山本:元がジョニー・デップが出ている映画で、2015年にブロードウェイで初演されて再来年に日本版キャストでの公演も決まっているので、今回来日版をやっているのだと思います。 柴さん:なるほど...... 面白かったですか? 山本:面白かったです。キャストの方は英語でやるので脇のところに字幕が出るのですが、割と席が前方でその字幕がちゃんと見えなくて。でも、キャストの方たちがすごかったので字幕なくても良いかなあと思うぐらいでした。あと子役の方がすごく愛らしかったです。 柴さん:僕、シアターガイドの後ろの方にウエストエンドとかブロードウェイとかのミュージカルが載ってるじゃないですか?あれを見るのが好きです。写真とかを見て、「こんな舞台やってるんだ」とか「これのミュージカル化やってるんだ」とか想像するのが好きなんです。でも、あの作品は聞いたことないなあと思ってたんですよね。ロングランしてたものなのかなと思って。 山本:私も最初は知らなくて、でも『ピーターパン』ができるまでのお話です。『ピーターパン』本編ではなく、作る側の人たちのお話です。後半に、『ピーターパン』のお話ができてそのシーンがあるんですが、ステージの床から風が出て、その風で竜巻を起こして布とかを飛ばす演出がすごいなと思いました。 柴さん:『ビリー・エリオット』も今やっていますよね。僕の奥さんが観に行ってすごい良かったと言ってました。あれも子供が主役をやっていますもんね。『マチルダ』ってやつを僕は観ました。女の子が主人公ので、面白かったです。

インターン:そうなんですね!私たちも見たいです!

 

連日の稽古でお忙しいにも関わらず、丁寧にお答えいただき、ありがとうございました!インタビュー後も色々お話してくださり、とても楽しかったです!インタビューをしてさらに本番が楽しみになった林と山本でした!

 

フェスティバル/トーキョー17主催プログラム

『わたしが悲しくないのはあなたが遠いから』

作・演出 柴 幸男

同じ時間、二つの場所で紡がれる物語。隣にいても遠い「距離」から見わたす未来

2017年10月7日[土]- 15日[日]

​東京芸術劇場 シアターイースト/シアターウエスト

詳細、チケットの購入はF/T公式ホームページへ

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